アル―とインソースの比較分析

たまには、株クラらしく分析記事でも書こうと思います。
2018年12月に上場したアル―について、同業であるインソースとの違いを比較してみます。

と言っても、人材開発系の会社に投資したことが無いため、詳しく分析をしたことがありません。

間違えている点等ありましたら、どしどし意見をいただけると嬉しいです。

なお、私は(2019/4/3時点で)アル―ホルダーですが、煽るつもりでこの記事を書いているわけではなく、フラットにインソースと比較をしてみようという主旨で書いています。

事業内容の比較

・アル―
大きく分けると、国内研修サービス、海外研修サービス、英語教育サービスの3つに分けられます。
2018/12期の決算数値における売上高の占率は、

国内研修:85.5%
海外研修:4.6%
英語教育サービス:9.9%(法人向け:8.0%、個人向け:1.9%)

現在の規模は、国内研修が最大ですが、成長率では、英語教育サービス(特に個人向け)が
成長著しいです。

・インソース
講師派遣型研修事業、公開講座事業、その他事業の3つに分けられます。
2018/9期の決算数値における売上高の占率は、

講師派遣型研修事業:62.3%
公開講座事業:25.7%
その他事業:11.9%

その他事業の成長が著しく、特に、「Leaf」という研修管理やストレスチェック等を行える人事サポートシステムが伸びています。

どちらも、研修業務が主ですが、その取引先の傾向には少し違いがあります。
アル―の取引先は、
金融・保険業が18%と一番多く、製造業・サービス業が続きます。

大してインソースは、
製造業が20%と一番多く、官公庁・サービス業が続きます。

インソースの方は、取引先の企業規模が決算説明資料にないのでわかりませんが、
アル―は大企業中心であることがわかります。

アル―の取引先を見ると、そうそうたる会社が並んでいます。
金額ベースのリピート率が100%を超えており、安定的に売上が上がる構図になっています。

インソースについても、研修だけではなく、人事評価サービスである「Leaf」が伸びており、
研修だけではなく、人事サービスに取り入ることで、ストック化を図ろうとしているように見えます。

数値面での比較

決算期が違うので、次期が少しずれていますが、
アル―は2018/12期、インソースは2018/9期の本決算の数値を比較します。

アル― インソース
売上高(百万円) 2,305 4,536
売上総利益(百万円) 1,302 56.5% 3,096 68.3%
販管費(百万円) 1,119 48.5% 2,158 47.6%
営業利益(百万円) 183 8.0% 937 20.7%

(%の数字は、対売上高比率)

インソースの方が営業利益率が高いですね。
販管費率は同じくらいなので、売上原価率がインソースの方が低いことになります。

この手の業種は人件費が一番差がつくポイントだと思っているのですが、
売上原価でこれだけ差がつく理由は何なのでしょうか・・・

今後の成長性について

働き方改革の波がある以上、どちらの会社も外部環境的にはプラスの状況にあります。

人手不足を補うための生産性向上を目指すために、企業内研修を内製化して行うのではなく、
専門の会社に委託する流れは続くでしょう。

アル―は、これまでの「若手」「グローバル人材」といったターゲットに加え、「管理職」を
ターゲットとした研修を進めていくようです。

若手や中堅社員に比べ、管理職は研修の実施割合が少ないため、成長の余地がある分野です。

また、元々AIやビッグデータの活用による研修の個別カスタマイズを手掛けており、この点を強化することで、他者との差別化を強めていくことを狙っているようです。

インソースは、何度か書いている「Leaf」を始めとしたITサービスの拡充を狙っています。
研修以外の周辺分野も合わせて取り込むことで成長を狙っています。

また、アセスメントサービスを本格化することで、研修の実効性をより高めることにも取り組んでいます。

この研修後のフォローに関しては、アル―は従前から取り組んでいる部分であり、この部分で
インソースがどこまで伸びていくかは、アル―に対しても影響があると思います。

 

とりとめもなく、だらだらと書いてしまいましたが、この辺りで終わります。