決算分析 ビューティガレージ平成30年度第3四半期

本日、監視銘柄であるビューティガレージの第3四半期決算が発表されました。
今はノンホルダーですが、長いこと主力であったり、監視銘柄であったりと愛着のある銘柄なので、
分析記事を書いておきます。

増収減益決算でした。
第2四半期の時点で、既に増収減益決算であり、そこから大きく状況が改善しているとは、
思えなかったので、第3四半期も増収減益だろうと思っていました。

数値は予想どおり、減益でしたが、中身が思ったより悪かったです。
決算を超えたら買うことも検討していましたが、少なくとも長期目線では持ちにくいかなーという
内容でした。IRに色々確認してみようと思います。

決算数値

当期数値 対前年 対通期予想
売上高(百万円) 9,745 +17.8% 71.5%
営業利益(百万円) 312 ▲14.3 42.0%
経常利益(百万円) 303 ▲18.5% 40.6%
税引後純利益(百万円) 171 ▲39.9% 36.3%

 

各数値の進捗はかなり厳しい数値です。
売上・利益ともに4Q偏重なので、売上高については、予想に届くかもしれません。

一方、各利益についてはかなり厳しいです。

ここ3年くらいの4Qにおける経常利益率は7~9%です。
上限の9%で資産をしても、経常利益が予想に届くためには、4Qで約4,900百万円の売上高が必要です。

昨年4Qに対して、40%増の売上が必要です。あまり現実的とは言えないですね。
利益率を高めに見てこれなので、今期の予想達成は悲観的にならざるをえません。
(ただ、それは2Qの時点でもわかっていたことだったので、市場がどう評価するかは別の話。)

数値に関してポジティブな部分も探したいのですが、見当たらないですね・・・

各セグメントの動向

物販事業

前年同期比で、ロイヤルユーザー数は15.3%増と順調に増加しています。

さらに今回、新たにKPIとして登場した累計注文数は前年同期比で18.5%増。

売上高は19.5%増、利益は▲40.4です。

気になる点は2点あります。

1つ目は、化粧品・材料の構成比が44.9%と高まったことに加え、PB機器が伸び悩んでいること。

2Qの分析で書いたことを振り返ると、

また、これまでは利益率が高いPB商品の占率が増加傾向でしたが、今期はそれ以上に化粧品等が増加しています。
全体の売上高増加に伴う、構成の変化なので、それほど気にしていませんが、この構成は利益率に直結する部分なので、今後は注意してみた方がよいかもしれません。

と書いており、この部分の懸念が現実のものになってきていると感じます。
短信を見ても、化粧品分野は成長カテゴリーということで、力を入れている様子が見え、そこは利益率よりも、
売上を伸ばすこと重視ということでしょうか。

2つ目は、新たなKPIの登場です。
これまでは、登録口座数・アクティブユーザー数・ロイヤルユーザー数の3つでしたが、
今回から、累計注文数・ロイヤルユーザー数の2つになりました。

ユーザーが増えても販売量が増えなければ意味がないため、累計注文数をKPIとして活用することは理解できます。

しかし、これまで開示してきたユーザー数の開示をやめてまで、新しいKPIを導入するのは???です。

しかも、期中での変更となると、うがった見方をせざるを得ません。
深い意味はないかもしれませんが、心象はよくありませんね。

店舗設計業務

毎度、書いていることなのですが、私が当社の中で一番注視しているセグメントであり、このセグメントが成長している限りは、成長が期待できると考えています。

売上高+5.9%、セグメント利益▲30.1%となりました。

今回の決算で一番のネガティブ要素です。売上も弱いうえに、利益も弱い。

受注増加に対応するために、人員増加を行ったことが要因とされているので、次期以降の売上高に
反映されていくのかもしれませんが、前四半期も当セグメントが弱かったので、ネガティブに見ています。

その他周辺ソリューション事業

売上高+77.5%、セグメント利益+173.6%

今回の決算の唯一の光明がこのセグメントです。
とは言え、規模が小さくあまり会社全体に影響はありません・・・

所感

何度も書いてしまい、ホルダーの方が見たら気分を悪くされると思うのですが、かなり厳しい内容だと感じます。
今期は、海外展開もスタートしており、投資期間という位置づけなので、増収減益、という構造自体は許容できます。

しかし、先行投資がかさんでの減益だけではなく、既存セグメントの成長鈍化が見える減益なので、
海外展開が早いこと結果が出ないと、全体として厳しいことになるような気がします。

かなり応援している企業ですので、引き続き監視はしていきますし、IRに質問をしたら印象も変わるかもしれませんが、
残念な気持ちになる決算でした。