【読書メモ 10】これからパンローリングの本を読む人へ

読書メモ10冊目は、塩見努著「これからパンローリングの本を読む人へ」です。

読書メモ節目の10冊目ですが、メモを書いておくと後から振り返ったときに良いことに今更気づきました。

本は結構読むのですが、インプットの機会ばかり設けていても単なる知識で終わってしまいます。本の内容を実践したり人に話したりといったアウトプットの機会を設けることで、自分にとって定着度合いが全然違います。

私の拙い理解で読書メモを書いているので、読んでいる方にはなかなか本の良さが伝えられず歯がゆいのですが、自身の成長のためにも、このシリーズは少し頑張りたいと思います。

ということで、投資とは関係ない本についても今後はどんどんメモを書いていきます。
(今回は投資本です)

本の概要

この本は投資初心者が自分なりの投資スタイルを確立し、投資中級者になるために必要な考え方について解説した本です。

(なので、失礼ではありますが、投資経験豊富な人が読む価値はあまりないと思います。)

売買ルールを定めましょう、損切りはしっかりしましょう、投資の目的を明確にしましょう、と言ったまさに基本的なところを中心に解説しています。

具体的にこのようにしなさい!と言うよりは、なぜそういったことをしなければいけないのか、という考え方について触れており、著者のやり方をゴリ押しするような内容ではなく、投資を始める前に読んでおきたい本だと思います。

ただ、著者がデイトレードをしていることもあり、少し内容がトレーダー向けになっている点、初心者が読む場合は、注意が必要です。

参考になった点

売買ルール

ファンダメンタルとテクニカル両方の観点から、売買ルールについて述べています。テクニカル分析について、意外に見落としがちな点が参考になります。引用すると、

同じ指標を使っていても人によって結果が異なる、それがテクニカル分析です。

テクニカル分析は、ある指標やチャートの形状を見て機械的に売買タイミングを図るものなので、同じ指標に基づいて取引すれば同じ結果が出る、と考えがちです。

が、同じ指標でもそれを使いこなせるかどうかは人によって違います。

また、同じ指標を同じ使い方をしようとしても、個人の性格や資金力によって、同じ使い方が本当に実行できるか、変わってくるでしょう。

このことは、普遍的に通用する売買ルールはなく個人にあった方法を考える必要があるということを意味しています。

当たり前のことですが、本やネットでの情報を鵜呑みにするのではなく、自分なりの研究が大切だと、この本は伝えており、これこそ投資初心者に必要な姿勢だと思います。

負けている時の心理状態

投資を始めたての頃は、損失が出るケースも多いと思います(私も投資初年度はがっつりやられました。収支がプラスに転じたのは3年目です…)。

そういった時にどういう心理状態になりがちなのか、どういう心持ちでいればよいのか、ということを事前に知っておくことはとても有用だと思います。

負けているときの心理状態を端的に表した文を引用します。

ほとんどの投資家は、利益が出ているときは、ローリスクローリターンを選び、損失が出ているときは、ハイリスクローリターンを選ぶ傾向があるのです。

負けているときは、その損失を取り戻したいという気持ちになるため、過度にリスクを取ってしまいがちです。

過度にとったリスクは精神的に負担となり、それが損失を生み、さらにハイリスクな投資に繋がるという悪循環につながります。
(正に1年目の私…)

よく投資で成功するためには、「投資ルールを定め、そのルールを遵守することが大切」と言われますが、ルールの遵守は、精神的な安定につながるということですね。

ポジションをとった後の心理状態

さきほど上げた部分と同様、心理状態に関する内容をもう1つ。

仕掛ける前には冷静でも、いったんポジションを持つと、自分に都合の良いことばかりを考えるような特性があります。その根底には「自分は正しくありたい」という人間心理が働いているのです。

これは相当耳が痛いです。

よくあるのは、決算発表の内容にマイナス面を過小評価してしまうことです。
これは、私もよくやってしまい売るべきタイミングを見逃すことはよくあります。

かと言って、マイナス面に過剰に反応してしまうと、安値で手放すことにもなりますし、バランスが難しいところですね…

まとめ

タイトルのとおり、初心者向けの本ではありますが、私個人には色々とためになることがありました。
つまり、投資家5年生ですが、初心者の域を抜け出せていないことの証です…

ところどころ、トレーダーとしてのテクニック話が出てきますので、そのあたりは軽く読み飛ばしていくと、投資に対する基本的な考え方が、すっきり入ってくる本だと思います。
(ちなみに、テクニック部分がいけてないわけではなく、初心者向けには、テクニックを学びすぎるのは害か大きいと思っているという意味です。)