【本の紹介】お金は歴史で儲けなさい

今回、紹介する本は、加谷珪一著「お金は歴史で儲けなさい」です。

この本を読んだきっかけは、ツイッターでフォローさせていただいているせんどーさんのブログ記事
「近年の○○ショックがリーマンショックとは比べ物にならない2つの理由」
を読んだことです。(せんどーさんのブログは読みやすくためになる記事ばかりで、いつも参考にさせてもらっています。)

私自身はリーマンショック当時は投資のことなんてこれっぽっちも考えておらず、リーマンショックは直接経験していません。
(とはいえ、本業はリーマンショックで大打撃を食らってボーナスも結構削られましたが・・・)

実際にリーマンショック時に投資をされていた方が当時を振り返っていただけると、経験をしていない身としてはとても勉強になります。

経験値が高い人や、過去の出来事を記した書籍などから学び取らないといけないな!!と、思っていた矢先にこの本を見つけたので、迷わず手にとっていました。

この本は過去の株価の動きを、「経済の循環」「戦争と株価の関係」「バブル」「イノベーション」などのキーワードから説明を試みています。

将来の株価は誰にも予想できませんが、基本的に経済は循環するものですから、過去の色々なイベント時に起きた株価の動きを学んでおく必要がある、というスタンスで話が進んでいきます。

全体を通して印象に残った3つの内容について触れてみようと思います。

①株価の大きなトレンドは15~25年程度持続する
一般的に、経済のトレンドは7、8年程度と言われていると思いますが、著書は大きな視点で見ると15~25年程度はトレンドが持続していると述べています。
(一般的な論調よりもトレンド持続期間が長いのは、トレンドのとらえ方の違いであり、どちらが正しい、というものではないと思います。)

著書の主張によると、日本でもバブル崩壊後、25年程度が経過しており、途中ITバブルなどがあったものの、基本的には、デフレ・株価低下トレンドであったため、トレンド持続期間の観点からは、そろそろトレンドが転換(デフレ→インフレ)するのでは?ということです。

確かにアベノミクス実施以降、徐々にではありますが、インフレの兆候は現れ始めており、トレンド転換が訪れるのかもしれません。

しかし、インフレが起きることと実態経済が回復することは、必ずしもイコールとなるわけではないので、インフレが経済にとってプラスかどうかは要注意です。

②現在の日本は国債バブルであり、いつバブルが弾けてもおかしくない

①に記載したとおり、トレンドは15~25年持続します。日本はバブル崩壊以降、ずっと低金利が進んできており、債券の価格も右肩上がりです。

実際に、株式・債券・不動産の残高を比較すると現在は債券が50%以上を占めており、歴史的にみても高水準であることから、債券がバブル状態にあるのは間違いないと述べています。
(注:この本はマイナス金利発動前に書かれた本なので、現在は債券価格がさらに上昇していますから、債券の比率は50%どころか、もっと多くなっているでしょう)

債券のバブルが弾ければ、金利上昇・債券価格下落となります。金利上昇が続けば、株式よりも債券投資に妙味が出てくるため、株価にとってはマイナスです。

株式投資家は、そういう意味でリスクの高い局面に立たされています。
(さらに私は、住宅ローン金利が上昇するというリスクにも悩まされるわけです。だまって固定金利に切り替えるべきなのでしょうが・・・)

③イノベーションによる株価の上昇は、普及率10%がポイント

イノベーションが起きるとそれに関連した会社の株価はバブル状態になります。

イノベーションによる株価上昇局面は2回
1回目は、技術やものの普及率が16%を超えたとき
2回目は、普及率が50%を超えたとき(1回目の爆発的普及期を終え、じわじわと普及していくとき)

特に、1回目の上昇局面が株価としてはインパクトが大きいため、普及率が10%を超えたあたりで仕込めれば大きなバブルを手にできる可能性がある、ということです。

どうやったら1回目の普及期を捉えられるのかは難しいところですが、色々なものに興味をもって常に情報収集をしていく以外手段が無いような気もします。

最近は、SNSの発展により、情報の伝達が素早く行われるため、一層1回目を捉えることが難しくなっているような気がします。

全体的に過去から学んで将来に生かす、という内容ですが、過去の範囲が類似の書籍よりも広く(日清戦争・日露戦争あたりからカバー)大変勉強になる本です。

良かったらご一読してみてください。

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