【本の紹介】投資は「きれいごと」で成功する

今回は最近読んだ本の紹介ということで、『投資は「きれいごと」で成功する(新井和宏 著)』を紹介します。

著書の新井さんは、「結い2101」を販売している鎌倉投信の運用責任者をされている方です。

鎌倉投信というと会社の利益成長よりも、「いい会社」に投資することで有名な投信会社です。

ビジネスにおける「きれいごと」については、日ごろから考えることが多いのですが、ビジネスにおいて「きれいごと」は収益を稼ぎ出す力があってこそであり、「きれいごと」が先に立つのは違和感を感じる、というのが個人的スタンスです。

(とは言え、「きれいごと」すら全く言えずに、現実ばかり見ている人は、逆に信用できませんが・・・)

そういう考え方を持っているため、逆に、鎌倉投信については以前から興味をもっており、今回たまたま本を発見したため読んでみました。

本書の内容は大雑把に分けると、
・鎌倉投信が投資対象とする「いい会社」の定義
・鎌倉投信が、投資信託購入者に提供しているリターンの定義(金銭以外にもリターンがある)
の2点の説明です。

その二つで印象に残ったのは、「いい会社」の定義です。
(リターンの方については、ざっくり言うと投資信託を購入することで、金銭的リターンだけではなく、「いい会社」を支えるという実感を持つことで、社会貢献をしているという実感が得られることがリターンである、と言っています。これはそもそも投資とはそういうものだと理解しているので、特にぐっときませんでした)

キーワードだけ並べると非常に耳障りが良い言葉が並びます。
「地域に根差している」「社員の多様性を受容できる」「社会に貢献している」「100年後にも残していきたいと思えるか」などなど・・・

非常に耳障りが良い言葉ばかりで、本当にビジネスとしての「いい会社」になっているの?と思いますが、鎌倉投信的にはこれらのきれいなキーワードはただ満たしているだけではだめで、本業の取り組みの中に自然に組み込まれていること、が重要ということです。

良く大企業に設置されているCSR部門のようなものが無くとも、本業を営むことがそもそも、社会への貢献を果たしていることが必要であり、社会貢献をすることが目的となり、そのことによって会社のリソースを費消してしまうのは、ちょっと違うのでは?という考え方のようです。

これは非常に耳の痛い考えで、私の会社も正直、CSR部門があって、そこの指示で様々な社会活動をするわけですが、それは間違いなく業務上負担となっており、何のための社会貢献なのか?という思いは常に思っています。

少し話がそれましたが、自分の投資方針として「好きな会社に投資する」というものがありますが、それに若干近いのかな?と思いました。

私が考えている「好きな会社」とは、「この会社が成長したら、世の中が少し良くなるんだろうな」と想像できる会社のことで、これは鎌倉投信の「いい会社」と共通するところがあると思います。

この本は、投資対象の企業を選ぶ際に、利益成長ばかりに注目するのは何かちょっと違うよな・・・と違和感を持っている人にはぴったりの本かもしれません。
逆に言うと、投資対象を選ぶ際は利益や利益を出す仕組みだけ見れば十分、という人にとっては単なるきれいごとを書いただけの本になってしまいます。

人を選びますが、個人的には良い本だと思います。

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